こみねもすなるだいありー

全然何にも怖くない

銃殺されるジャニーズは、いつの世も狂おしい

ジャニーズはたまに曲の中で死ぬ。美しい男が死ぬ姿というのは、多分何か感情を呼び覚ます描写であり、私はこの「曲の中で死ぬジャニーズ楽曲」が結構好きだ。その中でも、特に銃殺が好きだ。特にというか、ジャニーズが曲の中で死ぬとき、銃殺はかなり高い割合で死因になっているんじゃないかと思う。銃殺される男の物語を歌い踊るジャニーズを見ると、その物語とジャニーズがオーバーラップして切なくなる。銃殺されるジャニーズについて語りたい。どこを撃たれて死んだのか、曲によって違いそう。

▽ アンダルシアに憧れて / 近藤真彦

銃殺されるジャニーズ曲の定番。現在は後輩のジャニーズたちも歌番組で歌っては打ち殺されてる。
愛するカルメンとの約束を前に、修羅場に自ら飛び込んでいって銃殺される主人公。元々そっちの筋というか、多分マフィアとかそういう組織の悪い男で、組織のために殺されたといってもいいんじゃないかな。
もうこれ絶対死亡フラグでしょ……第三倉庫に八時半に行っちゃだめでしょ絶対死ぬでしょ……と思うのですが、「ヤバイとわかっていても行かなきゃいけない場所がある」的な思想を感じます。
女の入れない男の世界を描いた曲に思えるんですが、主人公は最後、約束してたカルメンと踊りながら天国へ旅立つんですよね。カルメンがどんな女なのかは「アンダルシアに憧れて薔薇をくわえて地下の酒場で踊ってる」ってことしか説明されてないんですけど、最期にカルメンとアンダルシアの青い空のもとで踊ってるのが泣けます。もしかしたら、このヤマが終わったらカルメンとアンダルシアへ移住する計画でも立てていたのかもしれません。いつかこんな生活を抜け出して、2人でアンダルシアへ行って暮らそうって。そしたらお前、あっちでも薔薇くわえて踊るんだぞって。カルメンは楽しみにしていて、でも「いつ死ぬかもわかんないのに、無責任なこと言わないでよね」って強がるんです。男には裏切られてきたカルメンなので。でもどこかで、この人が最後の人になればいいなって思ってるところもあるんです。だからカルメン、きっといつまでも、男と待ち合わせしていたメトロで待っていると思います。薄いドレスの上にショールを巻いて、手をこすり合わせながら、何時間も何時間も待ち続けていると思います。男が死んでるなんて思わずに。

▽ ベイサイドエレジー / SexyZone

「アンダルシア」とこの曲は、世代の違う同じ街の物語だったらときめきで死ぬな……。個人的には「アンダルシアに憧れて」→「青春アミーゴ」→「ベイサイドエレジー」の順番で、祖父世代、親世代、孫世代なんじゃないかなと思っています。好きな女を置いて組織のために死んだ祖父世代。大事な友人を守れなかった親世代。そして兄弟とも呼べる大事な友人と殺し合ってしまう孫世代。親世代→孫世代の流れがめっちゃ鬱でイイ。守れなかった→守れたじゃなくて、守れなかった→今度は自分の手で殺めたって方向に行くのが最高です。ちなみに「青春アミーゴ」「ベイサイドエレジー」は、どちらも同じ作詞家さん(我らがzopp大先生)が作詞しています。
SexyZoneの中島さん・菊池さん・佐藤さんの3人で歌っているんですが、殺し合う2人と、それを止めようとする1人という構図が曲の中にあります。「やめろよ!」と叫ぶ曲中の台詞が佐藤パートなので、多分佐藤さんが止めようとする1人。ジャニーズが宇宙に誇る「ふまけん」(中島さんと菊池さんのコンビのこと。一言では言い表せない男たちとしてファンが多い)が銃口を向け合うというシチュエーションが、ジャニオタを100人くらい束で殺しそうです。
「俺たちは他人だけど兄弟だった」と思い出を語る2人が、何故殺し合わねばならなくなったのか?というところが最大のオイシイポイントでは。歌詞をじっくり読んでいただくといろいろキーワードが出てきます。「光と影」「はぐれた絆」等々。かつては兄弟と呼びあうほどの盟友だった2人。2人を止めようとする男と合わせた3人で、いわば地元じゃ負け知らず的な存在だったのかも。そのうちお互いに違う道を選ぶようになり、最終的には波止場で決闘。1人が仲裁に駆けこむも間に合わず、血で染まるコンクリート。もう二度と、殺し合う以外のシチュエーションでは3人に戻れなかったのかもしれません。ちなみに単純な歌割りで見ると、追い詰めて殺す側の男のパートを中島さんが、追い詰められて殺される側の男のパートを菊池さんが歌っています。

愛、テキサス / 山下智久

これは「銃殺されるジャニーズ」じゃなくて「大事な友人が自分のせいで銃殺されたジャニーズ」ですね。いきなり趣旨からはずれて申し訳ないんですけど、大好物です。世界観は前の2曲とちょっと趣向が変わって、テキサスの熱い風を感じさせる仕上がりです。俺が死んだのはお前のせいだ、という趣旨の台詞が曲中に挿入されるのですが、ジャニーズ台詞入り曲の中でも五指に入る完成度の台詞だなと思います。ただ私の性癖に刺さっているだけかもしれませんが。
もうすぐ俺結婚するんだ、って話してた男が、自分のせいで死んでしまった。あいつはもう二度と帰ってこない。そんな最悪の過去を背負った男が、人生をなかば捨てながら自暴自棄に撃ちまくる曲なのですが、切ないんっすよねこの曲……。主人公の男は友人を死なせてしまったことで人生めちゃくちゃになったのに、死なせた「あいつ」が頭の中にまだいて、それがどん底の中の希望っていう。「あいつ」は主人公の頭の中で、「撃ちまくれ」ってささやくんです。それにただただ従って銃をぶっ放す。もう捨てるものが何もない主人公は、狂気のガンマンとしてテキサスで名を馳せるのかもしれません。ウゥウッ。お前だって幸せになっていいんだよ……。マスターテキーラもう一杯……。
ちなみにこれは山下智久さんが、所属していたグループを脱退してソロ活動を本格的に始めた一発目のシングルなんですが、これをグループ脱退して1年ちょいの男に歌わせるのすげぇやばくない?と今になって震えます。流浪のガンマンと山下さんの姿が重なって、今でこそハレンチなお坊さん役とかやってる山下さんですが、今でもこの曲を聞くと、君は今幸せかい……?という気持ちになってしまう1曲です。

▽ 恋に落ちたボディーガード / A.B.C-Z

ここまで「男の世界」のために死ぬ、命を捧げる主人公ばかりでしたが、この「恋に落ちたボディーガード」の主人公は、曲中の"君"に命を捧げて銃殺されます。ロマンチックかつハードな世界観がめっちゃ好き。ボディーガードとして雇われた主人公は、"君"を仕事として守るんですが、時間を重ねていくうち、彼女に惹かれて恋をする。ある日彼女はさらわれて、男は自ら罠にかかりに行くようなものだと知りながら彼女を助けに行って、撃たれて死ぬ。彼女の胸に抱かれて死ぬ。すごい悲劇なんですけど、もしかしたらこの4曲の中では一番幸せに銃殺された男なんじゃないかと。ずっとつまらなかった人生が、彼女と出会って変わって、彼女の特別になるためだったら、死んだってよかったから。こいつね~~~~死にかけの自分を抱いて泣いてる彼女のこと見て、泣かないで笑ってよって言えちゃう奴なんですよ~~~!!!!(泣)ここまでする男きっと彼女の前にはもう2度と現れることはないだろうから、彼は彼女の中で、絶対消えない唯一無二の存在になれた。
この曲を歌ってるのがA.B.C-Zっていう事実がすごく良くて、これは多分ジャニーズWESTが歌っても、SexyZoneが歌ってもしっくりこなかっただろうなって思うんですよ。それはジャニーズの各グループにある「女性へのコミットの方法」みたいなものが、この曲に合うかどうかってところにポイントがあって、ここまで愚かに、馬鹿実直に狂気なまでに、好きな女のために死にに行ける男って、今ジャニーズの中ではA.B.C-Zしかいないんじゃないかなって思うんですよ私は。死ぬってわかってて好きな女のところに駆けつけて、案の定ぶっ殺されて、彼女泣いてるの見て「泣かないで笑ってよ」って言える狂い方はねぇ、A.B.C-Zの専売特許じゃんって思うんですよ!!!???お前何言ってんだって思った方はA.B.C-Z見てください。毎週水曜日NHKBSで放送中の少年倶楽部に出てます。


情熱のままに語りすぎてすいません。わけわかんなかった人はネットで検索して歌詞とか見てね。お願いだからこの4曲でプレイリスト作ってね。以上です。


アンダルシアに憧れて

アンダルシアに憧れて

from ABC to Z

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