こみねもすなるだいありー

全然何にも怖くない

友達がくれたピストルは強い KAT-TUN 10TH ANNIVERSARY LIVE TOUR "10Ks!"

KAT-TUNのコンサートに行くのは、デビューしてすぐのコンサートの、広島公演に参加して以来だった。あのときは、広島グリーンアリーナだったっけ。私はアリーナ席でコンサートを見ていて、自分の頭の上をムービングステージが走っていったような覚えがある。赤西くんがちょうど私の上あたりで寝そべって、おなかをぺろっと出しながらこっちを見ていたような覚えがある。あのときの赤西くんは何歳くらいだったんだろうな。多分追い越してしまった。追い越してしまったっていうか、KAT-TUNも人間だから年を取っているのは当たり前なんだけど、実際目の前にしないと、彼らが年をとる人間だってことをすっかり忘れる。

広島グリーンアリーナの次にKAT-TUNの会ったのが、京セラドーム大阪だったのは、なんだかドラマチックだった。歩いても歩いても座席に着かないくらい広い会場。階段を上って、高いスタンドの上にやっと座席がある。赤いピストルのペンライトを持ったファンがぎっしりと集まっている。私がコンサートへ来なかったうちに、すごいグループになってた。いや、うーん、すごいグループなのは知ってたけど、見ないと本当にはわからないんだ。メンバーが欠けても、グループはそこにずっとあった。脱退をヘンに取り上げられて、世間が色んなことを言っている間にも、KAT-TUNはずっと走って歩いて、前に進み続けていた。すごいなぁと思った。

「PERFECT」がすごく好きで、序盤で歌ってくれて嬉しかった。すごい嬉しかった。今この曲を歌えるKAT-TUNはすごい。聞きながら、そうだなぁ、KAT-TUNはメンバーとか、仕事仲間とかいう表現もあるけど、友達っぽいなぁとしみじみ考えた。そのままの意味です。すごくピュアで、ねじれてない目でお互いを見ているなと。大人になっても友達でいられる人たちって、どれくらいいるんだろう。友達だから転んでも肩を貸すし、友達だから離れても友達なのかなぁ。KAT-TUNのファンとKAT-TUNの間にも、そういう空気があるように感じた。惚れた腫れたって感じもあるんですけど、でもやっぱりお互い同じ時代を生きようとしている友達だから、決めたことは見守るし、転んでいたら引っ張り上げる。友達だから。大事だから。

最後の挨拶で上田くんが「一緒に戦ってください」って言ったときも、ファンとすごくいい関係だな、と感じた。お互いに支えることも、お互いに好きでい続けることも、一緒に戦うことなんですよね、多分。一緒に戦ってくださいって言われたファンの手にも、KAT-TUNの手にもピストルがあって、しかもファンのピストルは赤く光るんですよ……強いに決まってるじゃん……だってKAT-TUNがくれたピストルだよ、大事な友達がくれたピストルだよ。世界で一番強い武器だよね。

こういう話になると、戦い続けることに意味ってあるんだろうかとか、いろいろ考えてしまう。消耗して、すり減って、それでも戦い続けることができるんだろうか、とか。好きな人には戦って死んでほしくない。息災でいてほしい、と、私なら思うかもしれない。
でもそれは多分、孤独な戦いに挑む人に対して思うことであって、「一緒に戦ってください」って言ってる人に対して思うことではないなぁ、と気づいた。KAT-TUNは一人で戦うんじゃなくて、数え切れない銃身が彼らの後ろにあって、援護射撃を、みんなができるから、だから大丈夫。「一緒に」と約束したKAT-TUNは超かっこいい。

KAT-TUNはいろんなものを見せてくれた。激しさ、美しさ、妖艶さ、格好良さ、まっすぐさ。その核に、どんな人たちよりも洗練されて純度の高い何かがあったような気がする。大人なのに、どうしてあんなにまっすぐに、たどたどしくも正直にいられるんだろう。うまく逃げようとしないんだろう。自分たちの歌や自分たちの言葉にザクザク切り付けられながら、自分たちを全うできるんだろう。すごいな。すごいな。すごい。

東京ドームのオーラス、テレビで見ました。泣いてた。
全部が美しい形にはならないかもしれないけど、でも、戦いますって約束した人のことを、私はすごく尊敬するし、その人たちを信じてるファンたちも、すごくかっこいーなと思います。コンサート、また行きたいです。