こみねもすなるだいありー

全然何にも怖くない

君が大人になってくれる ― Sexy Zone『カラフルEyes』

大人になることが不安でない人間なんて、いるんだろうか?

私は不安だった。大人になって、自分が変わっていくことが不安だった。
大人になって得られるものが、大人になって失うものより価値のあるものだとは思えなかった。


Sexy Zoneが「カラフルEyes」を歌っているところを見たのは、ちょうどそんなことを考えていたときだった。


久しぶりに見る彼らは、少年ではなくなっていた。

大人になる前にだけ魅せられるものがある。ピュアなまなざしや、「スレ」のない心のレンズを通した歌や芝居。
時々不安そうな顔をしたり、こちらが心配になるような一瞬も、ときめきだった。

アーティストとしてデビューしてから4年が経った。多くの人の目にふれ、磨かれ、時に歯噛みした少年たちは変わった。
変わらざるを得なかったのかもしれない。いつまでも少年でいられない。体だけのことではない。
「スレ」のないレンズは失われる。何度もぬぐって、はめ込み直したせいだ。
少年から大人にになった彼らの姿が、雪の中にあった。

彼らはまっすぐ大人になっていた。

昔のおもかげを無理に払うこともなく、変に気取ることもなく、幼かった心はよく打たれて洗練されているように見えた。
自分の求める理想を身にまとい、まだそれがなじみ切っていなくても、自信を持っているようにも見えた。

「時代を創ろう」と差し出された薔薇の花は、もうなかったけれど、それは華やかな冬の夜景に姿を変えていた。

大人になるっていいな、と、それを見て思えた。

磨かれて、宝石になれるんだと考えたい。一輪の花でなく、花束になれるのだと考えたい。
美しいアンティークのレンズを手に入れられるのだと考えたい。

きっと彼らも、私も、これから歳を重ねてもっと大人になっていく。
彼らがまっすぐ大人になってくれるのなら、私はそのたびに「大人になるっていいな」と思えるだろう。

彼らの歌う歌に出てくる「女の子」「君」には、もう戻れないかもしれない。
でも彼らがきらきらと大人になってくれるのであれば、私も戻らず、大人でいたい。