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こみねもすなるだいありー

全然何にも怖くない

#アイドル短歌 総集編

 

今までに詠んだジャニーズ事務所所属のアイドルを題材にした短歌を、人名で並べました。

 

最後にまとめて、今までまとめた「ジャニーズ×短歌」の過去記事を載せてあるので、もしご興味がおありでしたら、是非そちらもご覧になっていただけるとうれしいです~。 

 

 

小瀧望

 

朝日さす中でおどるのほんとうはあなたのことをわすれたかった

うつくしい夏のついえる瞬間に最後にくれたラブレターよむ

やさしさのナイフぴかぴか光らせていつまでもいつまでも泣けそう

あたたかい南の島の雨は降る やめないでいて、あいされること。

浪費だと言うんだろうか 映ってる自分の顔が去年と違う

わんわんと鳴っている街ごめんって言うつもりだったのにほんとうは

覚悟して奥歯で噛んだマカダミア・ナッツとたぶん帰れない夜

最悪の爆弾だよって渡されたボンボン・ショコラに嘘がつけない

真昼間の真っ赤な観覧車はただの恋愛でしょっておれをわらった

まだ薬にならない程度のキスばかり繰り返してる目を開けたまま

愛してない愛してるって分類のことばで自爆ためらっている

約束は守らないけどおねがいはなんでも聞くよ 電話しようよ

 4、5分をかけてとろけるチョコレート・アイスクリーム いますぐ会いたい

三度目はやっぱりなかった 愛だとか恋だとか言うベリー・ベリー・パフェ

 

 

藤井流星

 

真ん中にチョコレートでも入ってるみたいな夢で、とわとわと、ゆめ

電波とかゆーれいとかに祈るきみ 世界のために生きたらだめだ

ねぐせなら直さなくても。無重力だからそんなのどうでもよくなる。

銀色の羽根ついた靴を買いまして。空はまだまだ飛べないわけで。

満員の電車のなかでてを繋ぐ知らない人と終点まで行く

太陽の吐き捨てた唾を跳び越えて明日も今日も昨日も平和

覚えないことで誰より遠くまで自分と片手つないでゆける

押さないで駆け出さないで にせもののダイヤは指でカラカラ光る

鼻の下蒲公英一輪くわえさす手の鳴るほうへ手の鳴るほうへ

よくわからん葉っぱのお茶をのんでいてたしかなものがあんたしかない

嘘とかついてないからほんとのことばかり探してキスをしないでほしい

眠っているだけなのは知ってる 死んでないことも知ってる ただ怖いだけ

心臓を奪われたなら帰れないふたりっきりのちいさな小部屋

 

 

●濱田崇裕

 

今度降る雨のはなしをしましょうかぼくはあなたのためにだけ行く

花はたぶんみんな女の性別をもっているからやさしく提げる

こわれもの、英語で言うと?何年も前のビデオがゆっくり止まる

ぐるり見る笑うだれかの真ん中に刺さっている矢、そっと抜きたい

ここで前一度死んだのおぼえてて悲しくなっただけなの、こいつ。

愛されることとはつまりいくつもの落ちる果実を見続けること

向こう見ずだけでせつなく秒針は回り続ける 愛は天啓

忘れじの庭に咲いてたクレマチス あのときひなたに立っていた君

あったかい風のケープを巻いて行こう 丘の上まで行こうふたりで

 

 

桐山照史

 

あきらめて笑ったら負け最終の電車でひとりにらめっこする

三々五々三々五々な日々だったなんにもわるいことなんてない

自意識がスカートを履く 今はまだ人間以上恋人未満

太陽に住むひとたちの話とかしているうちにお前が寝入る

英雄の末裔である神聖な痣の上からガラスの靴履く

つまさきの光ためらう姿 まだめざめて間もない駅のため息

あふれたりこぼれたりする幸福がのうぜんかずらの橙にいる

許しとか救いとかなくて大丈夫 あなたと過ごす初めての冬

"あ"の口のままで待ってて 満月が欠けてふたりの夜になるまで

 

 

重岡大毅

 

小指より薬指の方がいらなく見えるときがある いまそう見える

春に咲く花は単純明快なことのしあわせをたぶんしらない

チップなら黙って置けと言いたくて子音が見える前にキスする

走るだけ走れと夢で告げられる。鍵は1日1本増える。

汚せない白いセーター こんなにも風がかなしい音をふくんで

 

 

神山智洋

 

櫂のないまま海にいる。飢えるのに、なみだ一滴惜しいこのころ。

いくじなしばかりの集まる国にいる パスポート用の写真は笑う

ぼくたちはなんにも悪くないけれど悪くないからだめなんだろう

はしごした夜と昼とがすり減らす靴底 これはまっとうなゆめ

 羽根がない鳥 飛べなくて泣いた鳥 羽根がないまま跳んでいる鳥

ささくれた心めくるの仕事です ただきみのことしんじています

好きなひと数えるのやめた この光とどくとこまで神様はぼく

ほんもののはなしばかりをしていたねひまわりの咲く永遠の夏

そら、とべ、る?そら、とべ、る、ねん!ほん、とう、は、あなたに、あえて、すごく、うれ、しい。

いくつもの「できない」ばかりが降り積もる「ないない尽くし」をひきずっていく

にんげんと間違えないで 逃げたって意味なんてないくらい閃光

靴底のダイヤモンドに気づかない地上のまなこを蹴って跳ぶのだ

 

 

中間淳太

 

概念の散ってゆくさま 砂時計さかさまにしたあげくに壊す

行き先があるだけましだ どしゃぶりの花の香りを振り落としては

今回に限り愛だの恋だのはナシでさよなら 名刺を投げて

何度かの間違いくらい重々に計算のうち楽しめるうち

生きているくちなしの花 ぴかぴかに磨いた靴を土にぬらして

あなた、おれ、あいつ、全員まっとうで全員クズで卵子精子

ほんとうはずっとうまれてきたかったおまえのもとにおまえのために

動物のかたちのふざけたビスケットかじる昼間に降る青インク

 前世たぶんお前のせいで死んでんの知ってるくせに笑いやがって

さながら死、それが嫌なら落ちてくるダイヤモンドの天井へキス

何度かの間違いくらい重々に計算のうち楽しめるうち

振り向いた速度ゆるめておれだけを苛むね、君、時速なんきろ?

 

 

●金内柊真

 

川沿いのまだ寒かった三月はまぼろしかってわらってしまう

午前2時、人を救える呪文、まだ、使えるかどうかためしてみたい。

離される両手に力をこめて、まだ歩き続けるためにわらえよ

 

 

向井康二

 

これはまだたねも仕掛けもないひとの抱きしめられたい気持ちの花束

風光る レンズと世界の間には誰かが忘れた思い出がある

 

 

●平野紫耀

 

冬にした花火がひかりごと全部連れてったからここにはいない

こころまだ生きているなら潮騒の遠くまで手を振ってこたえて

それがただの人間だったらまだ泣いたり苦しんだりで死ねていたけど

あるくほど回る地球の表面にうつるぼくらの顔がわらった

肺胞の一つ一つが透明に透ける 見える限りぼくらの夢

人差し指の伸ばした爪で割いた場所からこちら側へ来れない魔物

風がちゃんと喋る場所まで逃げてきて、なんにも叶えてなくて悲しい

なんで嘘は「真っ赤」なのって聞かれたから今がんばって考えてるの

もう二度と帰ってこなければいいのに 裏っかえしたシャツを抱きしめて

差し出した手の中の果実 ぜったいにしあわせになれる無実の罪は

光きらめいた ぼくらのしあわせはこの世になくて海を見つめる

 

 

●永瀬廉

 

やさしいねって言われたらなんか折れるほど手とか握ってやりたくなった

好きなのが伝わらないとか絶望じゃん かなしいとかいう問題じゃない

そばにいたら二分くらいで耐えきれなくなってたあの気持ちのみなもとは

どうしようもない街のなかに今はまだいようよあんなに泣くくらいなら

こつこつと心臓を叩く音に酔う青少年の目はがらす玉

背中から滲んでくる熱、これがもし朝だったならさよならしよう

長い夜に背骨のきしむ音がする 誰かのことばで死んだりしない

 

 

●深澤辰哉

 

つまはじくだけの理由を持てないのたすけてよって彼女が泣いて

 

 

●岩本照

 

首もとをぴったり閉めて まだだめだ、気を付けろ、って声に従う

 

 

●松倉海斗

 

対価分夢の続きをみせている イチゴの種が芽吹いた体

 

 

●岩橋玄

 

雨の予報当たったらボタンふたつめを外してあなたに見せてあげるね

 

 

●神宮寺勇太

 

愛のため死ねたら新たな世界とか見られる 72点のテスト

もうひとつ足りない世界がいとしくて千切れるくらい小指をにぎる

 

 

菊池風磨

 

ここがちゃんと最後になるまで、与えられた水の最後の一滴を飲む

好きじゃないくせに無理して星くずをスプーン一杯口にふくんだ

きまぐれなくちびるはちょっと震えてる うまく言えないラブ・ユーもある

 

 

マリウス葉

 

かたかたと音をたてては巻戻る無声映画のヒロインはきみ

繭のなか、リ・バースのときを待っていた 生まれ変わるのは素敵で容易

 

 

中島健人

 

今ぼくはあなたのことをおもってるガラスの靴はあてにしてない

真夜中の鏡よ鏡は怖いからしない代わりに電話をかける

なにげなく耳をさわっている君の動作をクセだと知らせるピアス

こわいことばかり俺には入らないサイズの靴が並ぶMIUMIU

砂糖菓子じゃりじゃり噛みつぶすの 恋をしてくれるならリボンをといて

救ってはあげられなかった恋心、帰り道部屋の電球を買う

やわらかくない透明な心から砕けて星になるからつらい

深爪の小指にインディゴ・ブルーのせ、今日も小さな希望をあげる

手札にはハートのエース 誰と戦っているのかまだわからない

三十二度傾いてみてつまらないことはここにはないとわかった

選ばれて嬉しい気持ちを返せたら ピンクストライプの包み紙

誰も彼も輝ける星が手の中にあるよ お願いするね神様

もうすこし経ったら忘れてくれていい あなたのことをずっとすきだよ

新しいコートを着たらポケットに君から手紙が届いてて、冬

誰が言った言葉だったか、覚えてる?覚えてないか。あ、ほら、雪だよ。

間違って洗って縮んだセーターを着れる誰かを募集中です

朝、あなたが乗り逃した特急電車に乗ってたんだよ、気付かなかった?

声なんて届かないからかなしいと言われて僕もすごくかなしい

眠ってる間にこっそり明日への切符を切りにベランダへ行く

肩の羽根を一枚分けてくれたからどんな風でも乗って飛べるよ

誰に贈る花束なのか くたびれたハイヒールが薔薇の色とおんなじ

難しい知恵の輪だけど暇があればながめて君を思い出してる

本当はなんにもほしくなかったよ皮膚に残ったリップをぬぐう

やさしさで夢が叶えばいいのにね 追いかけるほど遠ざかる月

階段の途中にガラスの靴を置く後ろ姿を見てもすきだよ

音がない夜みたいだからこわいってふるえる肩を抱いた 守るよ

歩きたい道を選べるしあわせを靴紐をむすぶおまえにわたす

三度目の夏が両端で赤色のゴールテープを持って待ってる

毒のある美しい花 神様がいるなら無慈悲な方がうれしい

演じないことで傷つく人といる六年間は長くて短い

光過剰摂取な現代人の目にいつかあなたのくらさが見つかる

ありふれた名前はチャームポイントで変なしぐさは天使のなごり

しっぽまで全部うばってゆくんだね やさしいくせに やさしいくせに

ここならば前世のあなたに見えるかな 希望ってただ好きということ

日焼けどめのにおい 運命信じてる?信じてない?って笑われながら

しあわせの重さを両手ではかる午後地面で溶けてなくなる氷片

移り気に花は咲くけどどこにでもいられないぼくの命はながい

理由ならなくてよかった金輪際愛を買わない約束をする

ここにぼくが磨いたナイフがある 名前を付けるなら愛だとか恋だとか

曖昧にぼくはぼくのものだって言うくちびるをきみに奪ってほしい

 独占欲だけでいいのよぼくの名前いれたリップを引いて会おうよ

サンキューを示すハンドサイン、だれにも知られないようにキスをしようよ

夏や春を知らないひとから咲いていく世界はいつもぼくにやさしい

責任をとって死ぬまで花束のようなしあわせ押し売りします

失ってまた咲くはずのかたい種子 ふれていとしいだけの必然

わからず屋ばかりの夜ね嫌いではないけどきみをすきにならない

間違えてないよ、どこにもつながってない道はない まっすぐススメ

泣けないで考えてばかり 自意識と負けん気だけが扉をたたく

なし崩し的にかじった魔法の実 結局ほんとのきみがほしくて

 

 

佐藤勝利

 

鏡台に向かって髪の切られたる儀式のような深夜のサロン

半身をなくしたぼくに差し込んだひかりのなかでだれかが泣いた

顎を掴む指がふるえていることは気付かないまま夜をみていて

「これ、骨でできてるんだって」胸元の小石のような死んだ動物

抗って抗って落ちていくしずく 僕はこんな夢ばかり見ている

若すぎるりんごを頬に当ててみて僕もいのちの一粒と知る

涙とはこころの一部が溶けること小さな恐怖をポッケにいれて

もう一度生まれるためにここに来て言葉にならない気持ちを知った

月の縁に腰掛けている女の子のために祈れる 僕はここだよ

側溝に投げ入れた鍵を見つけたらそのときはまたぼくをさがして

折れた歯を光の粒として舐める 人としての名前はもういらない

やさしいんだねって泣いてください僕の手で君のはじめての恋をこわそう

連れ出して 昔のおれを屠ってよ 血ならいくらでも流せるから

あいなわびーゆーめいすいーとまっすぐに見つめられると涙が出そう

金色の星銀色の渡し舟 死ぬのがもっとこわいだけ、夏

去り際の笑顔がなぜかなつかしいあなたにあうため生まれてきたい

さよならは遠い未来の嘘つきに正直な愛の理由をくれる

 

 

松島聡

 

だいじょうぶだって言わないで 声のない街にひとりで息ができない

本当も嘘もあってもいいねって箱入りのチョコレートをつまむ

すこしずつ伸びてゆく夏の草 捨ててしまいたくないおもいでばかり

前を向く強さがあれば白色のまなざしがその歌声になる

 

 

森田美勇人

 

噛み傷とりんごの皮を剥いてたらついた切り傷を並べてみる

すきだって言ったら負ける ひとりでも生きていけるって証明できない

夏に降る雪を額に受けたならすこしずつとけて流れる涙

なにがほしいかわかんない方が俺らしいんじゃないかなってゆるい言い訳

嘘つけない人はしんどい台本の表紙にはてなマークを曲げる

くちびるがなかったころの人類へ見せつけたくなるような夜だね

全然だいじょうぶ 弾丸みたく夜を突き抜けていくのぞみに乗って

片側の耳だけ出して少しだけ真面目に話を聞いてるふりする

でかすぎるヘッドフォン首にかけたままプラグをきみのうなじに挿したい

今どこへいるのか即答できなくて俺の魂が宇宙まで飛んでく

次の街へ行くための切符だけ持って 名前の外になにもいらない

ぺちゃんこのバッグに何が入るかもわからないまま飛び乗る電車

もう恋はこりごりだった きみの目を見ゆればうまくとけない魔法

 

 

●阿部顕嵐

 

笑えないにんげんがすきぼくはまだちいさく息をしているサカナ

帰れなくなってもいいよ 名前さえばれちゃわなければあなたを抱ける

 

 

中山優馬

 

ごらん星を、あの日何もかも置き去りで進んだぼくを裁くひかりだ

神馬とはよく言ったもので最後まで水を飲まずに走れるかどうか

背中にも胸にも刺さる断罪の矢を抜かずにあるく あるけるかぎり

骨は階段 少しばかり息苦しい世界を回すぼくのたましい

 

 

●山田涼介

 

み・ら・く・る、は、起こらないから花の咲く庭でもらった指輪をはずす

 

 

●藤ヶ谷大輔

 

足元の月を蹴飛ばすこわいなら電話しながらキスもできるの

 

 

山下智久

 

羽衣のほつれ引き裂くみもふたもない喧騒のけものになって

 

 

渋谷すばる

 

いのち捨てます。飛んでいく鳥の群れ。名前を知らない鳥の群れです。

 

 

●B.A.D.

 

やけどした舌をまるめてまだ積み木遊びもひとりでできない男

わすれないように傷つかないようにふたりのことで泣かないように

愛がある、愛だけはある、生きてればきっと全部が擦りきれるはず

忘れてね忘れないでねほむら立つ川辺で水のせめぎを見てる

この道はたぶん逃げ道、まともでもまともじゃなくても寒い街角

じゃんけんでパーをだすって約束を必死に守るもう何年も

はなが、まう、せなかにさっき、ふれただろ、ちゃんと、まっすぐ、あるけも、しない

 

 

●チキンバスケッツ

 

なんどでもぶっ壊してねお気に入りのピンクのリップで書いた遺言

笑いながら心にさわれるおんなのこ あんたのことが好きすぎてキライ

ちゃんと手をかけてあげなきゃすぐ野生にもどっちゃうんだよおんなのこって

お裁縫するはずだったミシン針をあなたの心にこっそり仕込む

ちゃんとこっち見ながら殺されてちょうだいね 浮いたファンデに飛び散るマティーニ

 

 

中島健人菊池風磨

 

四重にかさねたヴェールの中にいてどちらが先に泣くんだろうか

さわったら割れるよあいつと僕の間にひと席空ける最終電車

夢くらい二人で見れる 手探りでとなりにあった指をさわった

ふたりだけで始発に乗ると着く駅が深海にあるような気がして焦る

圧倒的大容量って書いてあるBlu-rayディスク選んでるおまえ

目をあわせないままどちらが泣き出すか終わりの見えない賭けをしていた

音もなく心臓をつよくにぎられる 自分勝手な夢だっていい

ちゃんと生きてちゃんと大人になっていく過程のどこに俺らがいるのか

小指くらい折れても痛いだけで済むかもしれないけど痛いのは痛い

怪文書読んでるつもりでおととしのインタビュー記事をもう一度読む

最後まで最後までって言いながらたぶんあいつはわかっていない

似合わない服を着たまま出掛けよう 街中にある矛盾さがしに

リバプールの試合流れるカフェテリア おわらない約束はせつない

それ以上身軽に器用になるたびに俺はおまえをすくえなくなる

そういえば一度も背中を見たことがないような気がして、バスの中

ピンク色の謎のサングラスとか、あと、全然消えない消しゴム買おう

何か言ってよ 泣くのはずるい ずいぶんと前から俺に気づいてるのに

暗闇の中で出逢えばまるまると熟れた果実が落ちてつぶれる

実はまだ一度も顔を見たことがない 体温と声だけが君

 

 

小山慶一郎加藤シゲアキ

 

へたなんだね乾いた唇こっそりと隠れてなめるくらいのことが

お互いに両肘つけないスペースのスタバのテーブル・ディストラクション

おれのほんいいでしょひざの上のせてコーヒーのせてもこぼれないから

目のなかに一兆七憶五千万(国家予算)の砂漠がみえる

ごめんねのごの字を妙にうつくしく書くねさみしいふたりの夜に

東京に似た人なんて何人もいる人じゃない 三角の背中

 

 

●神宮寺勇太、岩橋玄

 

こめかみのにきび おんなじ世界線 スタバのプラカップのようなやわさ

君のいる暗いところに落ちていたあの夜一緒に見た映画の券

 

 

●平野紫耀、永瀬廉

 

ほんとはなにもだれもわるくはないんじゃん 唇にふれるくせに恋かよ

濡れた地面の油膜に足を突っ込んでふたりで決死の絶望ごっこ

 

 

●なにわ皇子、kin kan

 

追ってたらいつか自分の影だけを見て飛べるようになるって、あなたが、

忘れてもいいけど忘れてほしくない 忘れることを忘れるために

少し先の自分を追って歩くこと ちいさいころの夢をやぶって

 

 

佐藤勝利中島健人

 

眠るときだけはおさない息をしていた 三年は長くて長い

 

 

マリウス葉中島健人

 

怒ってる?怒ってないよと繰り返すお前と僕は春を探した

 

 

松島聡マリウス葉

 

見えている星のいくつがもう死んでいるのかきみと予想しあった

 

 

Sexy Zone

 

遠くから来たのは未来のぼくだった 見えないちからを信じるこども

気にとめるほどもなかった雨粒が涙に変わり見えない鏡

光源に噛み殺されるくらいでは死ねないからだ、ねむる左目

CO2代わりの痛みだろうかと見下ろしながら瞳のかわき

迎えはもう来ない みんなが振っていた手は献花台でしおれたあの花

さだめとかしめいとかかみのおつげとかどうでもいいからかおをみさせて

まだ知らない場所へ行くなら飛行機で船で新幹線でみんなで

夢を見る惑星とともにまわりつつ血のしずくがまるく舞うのをみた

一文字がにじんだ白い便箋は雪降るまちから来たはず、きっと

握る手の湿り気をまだ生きている証とするしかない19歳

糸巻きの残り少ない赤い糸 離れた星でもげんきでいてね

カーステを止めて泣きだす助手席のせなかに傷が見える深夜は

あなたあの日誰を見つけてわらったの ふみつけにされ恋はきえない

振り返るときにあなたが今までに殺した人を思い出す墓標

見てくれのなにかを超えてぼくらだけ許されたこの鍵を差し込む

 

 

 ●ジャニーズJr.

 

誰もいない場所なんてない ひとりぶん絶望を得てぼくは輝く

夢ばかり詰めた荷物が重くても下ろしてしまえば走れなくなる

まっすぐに進み続けるだけなのにいつでも不安に殺されそうだ

ケセラセラっていう謎のいきものがいるんだと思ってた ゆめにやぶれて

謎の影Xに肩を叩かれて(学校を)リストラされる夢

 

 

 

●ジャニーズ×短歌 過去記事

 

アイドル短歌ネオ 阿部顕嵐(2014夏)くん - こみねもすなるだいありー

 

アイドル短歌ネオ しょおれん(平野紫耀と永瀬廉)短歌 - こみねもすなるだいありー

 

少年鉱石標本:ジャニーズJr.のみんなへの短歌で標本つくってみた - こみねもすなるだいありー

 

アイドル短歌ネオ 『ジャニーズJr.短歌』 - こみねもすなるだいありー

 

アイドル短歌ネオ 藤井流星くん - こみねもすなるだいありー

 

アイドル短歌ネオ 小瀧望くん - こみねもすなるだいありー

 

かみやまさんと短歌を詠んだ - こみねもすなるだいありー

 

しげおかさんと短歌を詠んだ - こみねもすなるだいありー

 

ジャニーズWEST×短歌 まとめ - こみねもすなるだいありー

 

マリウス葉×短歌 まとめ - こみねもすなるだいありー

 

松島聡×短歌 まとめ - こみねもすなるだいありー

 

菊池風磨×短歌 まとめ - こみねもすなるだいありー

 

佐藤勝利×短歌まとめ - こみねもすなるだいありー

 

ラブホリ短歌まとめ - こみねもすなるだいありー

 

kinkan×短歌まとめ - こみねもすなるだいありー