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こみねもすなるだいありー

全然何にも怖くない

短歌結社「明星」第十二回歌会 お題:「KAT-TUN」

アイドル ジャニーズ 短歌 短歌結社「明星」

 

こんばんは!!芦屋こみねです、だいぶご無沙汰しておりました~みなさんいかがお過ごしでしたでしょうか。わたしはとっても元気でした。

 

ものすごーーーーく遅くなってしまいましたが、KAT-TUN回の歌会の模様を!お送りしたいと思います!待っていらっしゃった方がいたらほんとうにごめんなさい。

 

今回ご参加頂いたのは以下のみなさまです~。

 

・ミミミさん(@kknnmsh)

・黑猫さん(@kuroneko296)

・空鳴りさん

・みちゆきさん

・なつめさん(@kamukam)

 

匿名でのご参加がもうおひとかたいらっしゃいました。

 

 

さっそくつらつら参りましょう~!

 

 

 

◎ミミミさん

●矢印で指した未来へのステップきざむ靴音軽やかになり

 

上の句がちょっとよみづらい感じがしますが、下の句すごくキレイにおさまっています。「なる」じゃなくて「なり」なところがいいですね。まだまだ進んでいる途中っていう感じがします。

上の句の「矢印」っていうのも、なんとなくKAT-TUNっぽいなと思うのです。グループによって違うのですが、個人的に彼らに「記号」のイメージを持っているので、「矢印」ってすごくぴったり来るな~と思いました。

 

○羽根はない、毟られたから。濡れたまま乾かない道を連れ立ってゆく

 

 

 

◎黑猫さん

●荒波に飲み込まれたって手に入れる 聖女の杯は喜びの涙

 

全体的に「海賊」っぽいイメージがふつふつと……。KAT-TUNにとって海賊は初期のモチーフでしたよね。「杯」は「ハイ」かな、「サカズキ」かな…?「ハイ」だと下の句すらっとよめるんですけど、「サカズキ」だとちょっと詰まっちゃいますね。でも語感的には「サカズキ」の方がかっこいいかなとおもうので、個人的に「は」を除けて「聖女の杯 喜びの涙」と羅列してもよかったかなと感じます。

 

 ●もういっそ 堕ちてみたって いいんじゃない? 天国、地獄 決めたのは私

 

これは亀梨くんをイメージされて詠まれた短歌だそうですが、うーんイメージしっかり詠み込めてますよね!「いいんじゃない?」がいいですね、亀梨くんっぽい。「いいだろう」でも「いいでしょう」でもなく「いいんじゃない」。正解だと思います。下の句は一人称が女性で、個人的には上の句と下の句で視点が違うのかなぁ…とも思いました。誘われて落ちる瞬間に考えを巡らせて、「天国だと思えば天国なんだ」と開き直る女性のイメージ。

 

○海路にも指針にも見える光など届かない場所のボトル・レターは

○憎しみと愛は似てるね。背中から赤くてぬるい風が刺してる

 

 

 

◎空鳴りさん

●火と水と血と闇詰めた箱庭が世界の全てあとはきみだけ

 

「火と水と血と闇詰めた箱庭」が、そのままKAT-TUNのコンサートに感じるイメージだな…と思っていました。異世界ですよねー。異世界の中に引きずり込まれたひとが、使者みたいに黒い服を纏った男の人に手を差し伸べられる感じ。箱庭はにんげんをひとり引きずりこむことで完成するから、観客はみんなその「ひとり」になるためにKAT-TUNに会いにいくんじゃないかな~。

 

●闇の中炎と共に蘇るから神に祈るな 俺に祈れよ

 

ちょーーーーかっこいいからこそ字余りちょーーーーーもったいなく感じます……「から」省いてもいいんじゃないかな…それか「闇と炎の中に立つ ここで蘇るから神でなく俺に祈れよ」みたいな感じに「闇と炎」と「蘇る」を上下にバラバラにするとすっきり収まるのかな~と思います。「神に祈るな俺に祈れよ」がキラーワードなのでしたら、そこを変えずに「闇と炎の中蘇る」の要素を575の範疇にきっちりおさめるとかっこいいかも。

 

●暗闇も怖くなかったこの箱庭で踊る限りは無敵で居させて

 

○蔦絡む門扉が閉まる鉱質の瞳を持った最後のアリス

○不死鳥の名前を頂く美酒に酔う リ・バースの果てでふたりふたたび

 

 

 

◎みちゆきさん

●覚えてる? 閉ざした夜の 内側で 閃めく爪は 誰のためだか

 

やはりKAT-TUNには閉鎖のイメージがみなさんあるようで、わたしもとてもしっくりくるな~と思っています…。「閉ざした夜」かっこいいですね。何か強い鳥類を想像しました。鷲とか鷹とか。音の粒が揃ってる感じでよみやすいですし、個人的に好きな一首です。狩られる獲物の気分になる。

 

●息で笑い 踵で昨日を 踏みつけて 棘蓄える 恒温の指

うーんかっこいい。みちゆきさんはKAT-TUNにわりとしっかりしたイメージがあるみたいですね!人間である限りは「恒温の指」を持つことは当たり前なんですが、それをわざわざ口にするあたりが、理科の実験じみているというか、薬品くさくていいです。世界観出てます。マッドな感じ。

 

○退化する闇に怯える脳がいま狩られるために首を差し出す

○土の下わらっているね髑髏には薔薇絡んでも神父はいない

 

 

◎なつめさん

●レーザーを貫く黒目が実弾でないならあなたさえいらない

 

レーザー、KAT-TUNに似合いますね…。レーザーと実弾というちょっと階層の違う名詞をふたつ並べているのがおもしろいです。レーザーを貫く黒目、ってことば不思議ですね。普通の頭で考えると、どちらかと言えば黒目はレーザーを貫く側じゃなくて貫かれる側ですもんね。それだけ黒目=実弾が強い、という思考のもとに詠まれている短歌なんだなあ~。

 

●爪と牙たてがみだってくれてやる人の形で吠えろ猛獣

 

かっこいい!ちょっとずつ脱ぎ去って人間になっていく過程がよいです。人の形になっても、吠えることが猛獣の証なんですね。ものすごいとんがっていた過去のKAT-TUN(個人的なイメージですが)より、今のKAT-TUNの方が獣っぽく感じるのはこの短歌に詰まっている概念を、私自身とてもよく理解しているからだと思いました。獣のかたちでない方が、いろいろぶっちぎって見えるんですよね。

 

●海賊旗王冠銀色の弾丸 あなたを縁取るレースとフリル

 

○これはただの遊戯としての狩りだからあなたはそこにただ居ればいい

○ことばでも視線でも人は殺せたね 器用に立って歩く狼

 

 

 

◎匿名さん

●薄氷を踏んで歩こうおれたちに明日があるか分からなくても

 

こちらは5~6人時代のイメージとのことでした。ギリギリ感が確かにそれっぽい。「薄氷」は「うすらい」とも「はくひょう」とも読めますが、個人的には「はくひょう」の方がイメージに合うかな。たぶん彼らにとって踏む氷は趣のあるものではないので、どちらかというと無機質な読みが合います。明日があったかどうかはわからないけど、縋るように目先の明日だけを求めて歩いている感じがヒリヒリします。遠い未来のことなんてどうでもよくて、足元の氷が割れてしまわないことだけが日常だったのかな。

 

●未来など語るに落ちる今だけが俺達の手に掴めるすべて

 

こちらは「現在のKAT-TUN」をイメージされて詠まれたそう。一首目とかぶるところがあってすてきですね。一首目のころと「未来を語らない」というスタンスは変わらないのに、こちらの方が能動的。意識して語らないという意思が見える。昔は先を見るのが怖くて未来を語れなかったけれど、現在は「今だけがすべて」という確固たる思想がちゃんと存在する。だから未来のことはどうでもいい。かっこいいな~。

 

○どこまでも生かされながら生きている こわれてしまう未来は見ない

○切っ先の一滴滴る瞬間に今生きている望んだままに

 

 

 

 

 

みなさんありがとうございました~。

KAT-TUNについてはちょろちょろとDVDを見て曲を聞いて…という作業で得たイメージがほとんどなのですが、実は六人時代に一度コンサートへ行ったことがあるんですよ。とってもかっこよかった。あの頃からずっとかっこいい偶像でいてくれることに感謝です。

 

 

さてさて、「明星」第十二回歌会、いかがだったでしょうか~。更新までものすごく時間を頂いてしまって申し訳ありませんでした…。

 

隔週更新をしていると、おそらくペースの速さからかとおもうのですが、私の気持ちが少しずつ短歌から乖離してしまうことがあり、なんとなくこのままのペースでは難しいな…と考えていたのです。

アイドルを好むみなさんに短歌の世界の一端を知っていただきたい、という自分の最初の思いは達成することができたのかな、と思い、ほんの少しだけ満足しているところもあるのですが、みなさんはどうだったのかな。

 

「明星」の更新なのですが、しばらくおやすみになるかと思われます。まあ今までもおやすみしていたようなものなのですが…。何かの折にまたふと戻ってきて、みなさんと短歌したいなぁという気持ちはとてもあります!ので、また何かいいお題を思いついたら、告知をさせていただくこともあるやもしれません~。

 

 

「明星」を見てくださった方が、とてもすてきなアイドル短歌のアカウントを発足されたので、個人的にはこちらもチェックしていただきたいな、と感じています。第一回のお題が済んで、まだ試行錯誤されているとは思いますが、Twitterで短歌をつぶやけるので手軽で面白いです。わたしもちょこっと参加させていただいておりますので、みなさんもぜひ!

 

 

 

 

それではみなさん、ここまでの「明星」をご贔屓にしていただいて、ほんとうにありがとうございました!また近いうちにみなさんと短歌できるよう、わたしも腕を磨いてまいります♡

 

それでは!