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こみねもすなるだいありー

全然何にも怖くない

短歌結社「明星」第十一回歌会 お題:「うたの♪プリンスさまっ☆」

 

みなさんこんにちは!芦屋こみねです。

本格的に寒くなってまいりましたが、お風邪など召されてませんでしょうか…。

 

 

さてさて第十一回歌会のお題は「うたの☆プリンスさまっ♪」ということで、素敵な短歌をお寄せいただきました~。

 

うたの☆プリンスさまっ♪」とはなんぞや…?という方は、こちらをご覧になって頂ければなと思います~。二次元アイドルとの恋愛シュミレーションゲームってやつでしょうか。

 

うたの☆プリンスさまっ♪公式Webサイト - PSP®専用乙女ゲーム

うたの☆プリンスさまっ♪ - Wikipedia

 

素敵なキャラクターデザインだけでなくて、アイドルとしてがんばる男の子たちのキラキラ、珠玉のキャラクターソング(たくさん音源が発売されていますよ~)も魅力ですよね。

 

 

さてさて、今回短歌をお寄せいただいたのは、以下の方々です。順不同。

 

・柊さん

・ジョニー地毛さん

・魚雪さん

・めたもんさん(

・なっぴょんさん(

 

そのほかに匿名でご参加の方が二名いらっしゃいました!

 

ではでは短歌へ行ってみたいと思います~

 

 

 

 

 

◎柊さん

●王冠のかわりにハットをかぶったらピンクの欠片ふりかけてやるよ!

 

これはメインキャラクターの一人、来栖翔くんをイメージしました。口調もそうですけど、彼はおしゃれな人なので、よくステージ衣装や私服でも帽子をかぶっていますよね。あとイメージカラーもピンク色。うたプリのアートワーク等々には王冠がモチーフとして使われることが多いとおもうのですが、それもイメージされて盛り込まれたのかな?元々王冠をかぶるべき人なのだけれど、それのかわりにハットをかぶる、っていうところが素敵。彼は王子様なんですよね、主人公の女の子を守る、みたいな気持ちとか、男気のあるところとか。小道具の使い方がいいなって思いました。

 

●お姫さま 僕らの声を捧げたら 何パーセント愛してくれる?

 

うたプリにおける重要なファクターとして「声」があるわけです。アイドルとして歌を歌う彼ら、という意味でもありますが、キャラクターを演じる「声優」の存在も大きい。「僕らの声」っていうのは、「キャラクター→主人公(プレイヤー)」への声でもあるんですけど、「声優→主人公(プレイヤー)」への声でもあるってことなんだなと思いました。捧げたところで100パーセントなんかないってわかっている感じもまたよいです。ゲームの恋、バーチャルな恋ですから、どんなに好きになったところで、「実在しない」の項があるせいで、やっぱり最後の1パーセントが足りないんですよ、どうしたって。それは誰にも越えられない壁で。それを知りながら、画面の向こうとこちら側で思い合う関係が、ヒリヒリ痛いなって思いました。切ないね。

 

○ブロークン・キャンディー、ブーツの裏側に張り付いた桃色の弾丸

○何もかも跳ね返すものの向こう側こっちを見てよ気づかないまま

 

 

 

 

◎ジョニー地毛さん

●放課後の2人きりのスタジオで綴った淡い恋の未来地図

 

「未来地図」は、うたプリ関連楽曲にありますね!

 

未来地図

未来地図

  • ST☆RISH
  • Anime
  • ¥250

 アニメ版卒業オーディションのために主人公(プレイヤー)が作曲し、アイドルの男の子たちが作詞する…という曲。もしかしたら、この曲を作っているところを詠んだ短歌かな?とも思いました。すごいストレートな、シチュエーション重視な短歌だと思うのですが、放課後、ふたりっきりで曲を作るという最高なエッセンスを前にはどんな小細工も無用な感じはしますね!(笑)

この曲はお聞きの通りみんなで歌っている曲なのですが、それでも「2人きり」で作った、というところがいいですね。だって恋はわたしとあなたで作っているものですものね。

 

○五線譜のどこに私がいるのかを探してね、遠い未来のあなた

 

 

 

 

◎魚雪さん

●おお、神よ!叫ぶ唇ふさぐキス アイドルだって狼かもよ

 

これはなんだか、うたプリ主人公(プレイヤー)の女の子の持つイメージがあらわれてるな~と思った一首です。 主人公の女の子はピュアでまっすぐで頑張り屋で照れ屋で、もう言っちゃえば聖女か?みたいな女の子なんですけども、そんな女の子が同じく「清く正しく」を余儀なくされるアイドルの男の子に喰われるっていう、その構図がとってもギルティーでよいです。最初の「神よ」が聖女感溢れてていいなって思いました。神様を求めて叫ぶ唇をふさいで、助けを求める退路を絶って、それでもお前が欲しい…みたいなギリギリ感が好きです。

 

○こわれものの涙を見たい一心で噛み付いた首散らばるビーズ

 

 

 

 

◎めたもんさん(

●唇に乗せた痛みに堪えたら永遠の夢教えてあげる

 

これはなんとなく先輩ユニットのこの曲を想像しました~。

 

QUARTET★NIGHT

QUARTET★NIGHT

 

 これかっっっこいい曲なんですけども、なんとなく要素がこの曲に揃ってるかなって感じがします。痛みに耐える対価に、最高のなにかを「教えてあげる」という姿勢が。この曲のエッセンスになってるのが、「先輩」という立場から「教える」っていうところなので、それが短歌に込められているように感じました。

唇に「乗せた」っていうところがいいなぁと思います。唇に痛みを…ってなると、キスのときに噛み付いたとかそういうのを想像するのですが、それを直接的に「残す」とかって詠むのではなく「乗せる」っていうのが、優しさとうらはらな痛みって感じがして好きです。

(ちなみにおんなじユニットの曲で、「上唇に残した痛み」って歌詞がある曲もあります。これもかっこいい。↓)

 

ポワゾンKISS(うたの☆プリンスさまっ♪ マジLOVE2000% 1)

ポワゾンKISS(うたの☆プリンスさまっ♪ マジLOVE2000% 1)

 

●聞こえないはずの歌が聞こえたら奈落という名の指揮台に乗る

 

「歌」のあたりのリズムがちょっともたついてしまったかな…と思うのですが、全体の空気感というかトーンが好きなので選びました。「奈落」のどす黒さが際立っていいですね。「聞こえないはずの歌が聞こえる」というのも、陰と陽どちらのイメージにも取れるフレーズなのですが、「奈落」に引っ張られて陰のイメージに聞こえる。

どういう意図でこういう短歌になったのかは少し難しかったんですが、「奈落という名の指揮台」はなんとなく「指揮する側=歌う人や演奏する人ではない=プレイヤー側?」という想像に至りました。指揮台に乗るのは主人公(プレイヤー)側の人間なのかなと。うたプリはすごくハッピーで満たされた気持ちになれるシュミレーションゲームでもあるんですけど、キャラクターのバックボーンがとっても重たかったり、かなしすぎるエピソードがすごいさらっと書かれてたりするんですよね。その「重さ」みたいなものを表現した短歌なのかな~と感じます。

 

●心拐われる前準備はできない たとえ相手がデジタルでも

●唇に乗せた痛みの甘さは柔肌相手じゃ感じられない

●「出てきてくれない?」液晶画面の鏡の前で囓る毒リンゴ

●ゲームだから自由に操れないことを楽しめるのと恋する目

●敵映る画面の隅を指す君の指優しくて合わせ鏡で

●乙女心利用してあくどいと思わないかと言った君に貢ぐ

 

 

○刻印も痛みも結局消えるから消えないものを与えてほしい

○底のない奈落に落ちて「ほんもの」になりきれなかったあの子の名前

 

 

 

 

 

◎なっぴょんさん(

●止まってた時計がくるくる回りだす 君の音楽(うた)が始まりの合図

 

さわやか!いい短歌だと思います。音楽(うた)のところ、たぶん心入れがあって練ったところだと思うんですが、上の句のリズムがいいので、そこでちょっと詰まっちゃった感がいなめないところはありますね…。なにかリズムが取れて、イメージにも合うフレーズがあったらよかったのですが…!

「止まってた時計」が素敵ポイントですね。うたプリで描かれる恋において、やっぱり「出会い」がガツンと大きなターニングポイントになっているのですよ。まあどんな恋においても、出会いって大事なものかもしれませんが…。特にそうかなって思うのは、うたプリのアイドルたちはみんな、主人公(プレイヤー)に出会えなければ、ただのキャラクターでしかなかったんだろうなって思うから。ただのキャラクターでしかなかった男の子たちを、主人公(プレイヤー)のメロディとか、ときめく心とかが「プリンスさま」にしてくれるんだなって思ったら、「止まってた時計がくるくる回りだす」のドラマティックさがとってもいいなって思いました。

 

○これまでを全部ましろく塗り替える出会いのために立ち止まってた

 

 

 

◎匿名さん①

●お日様にくるまれて眠る夢の中 千夜一夜でネコとキスした

 

これはたぶんなんですが、愛島セシルくんというキャラクターをイメージされた短歌なのかな?

星のファンタジア

星のファンタジア

 

Happiness

Happiness

 物語の中で「ネコ」が彼を表す重要なキーになるのです。そして出身がちょっとアラブ風?の外国。下の方に貼り付けている「Happiness」という曲も、ちょっとアラビアンチックですよね。

ほんわりした印象の彼とよくマッチしたほんわりした上の句と、ミステリアスな「千夜一夜」というワードを絡めた下の句が絶妙だな~と思います。キャラクターの要素をいれると、わりと無理やり感というかバラバラ感が出てしまうものですが、綺麗にまとまっているのではないかと思います。「夢」「夜」「猫」など、全体的にイメージが統一されてるのがいいのかなと。要素はかなり盛っているのですが。「千夜一夜」が出てきたところで短歌としてはちゃんといろんなものを保てている感じがします。

 

●キスよりもハグよりも君を感じる 2人で紡ぐまだ知らない音

 

これは「君を感じる」のところが、少し惜しいかな…と思いました。「君」を残したいのであれば「感じる」を、「感じる」を残したいのであれば「君」をちょっと変えたりして、整えたりするとスっと読めるようになるかなと思います。

抱き合っても唇を重ねても届かないところに、ふたりの音楽であれば手が届く、というのはすごい幸せですね。最上かもしれませんね。「音楽と恋」という、うたプリにおける二大テーマをきっちり詠み込んであるな~と思いました。しかもその「ふたりで紡げる音」っていうのが、未知のものであるという幸せ。二人ならできるんだろうな、と思うと、きゅんとします。

 

○ベルベットひろげた大きな星空の一夜一夜をきみにあげたい

○あなたとのお前との、って繰り返す 誰かの代わりになれない未来

 

 

 

 

◎匿名さん②

●ほんものの愛で王子は目覚めるか 23時のキッチンは甘い

 

上の句と下の句の切り替えがいい感じだな~と思いました。全く違うところに場面展開している感じもするんですが、これもしかしたらお菓子とか、差し入れとか、そういうのを主人公(プレイヤー)が作っているところなのかなぁ…。違ったら恥ずかしい。「ほんものの愛」は心を込めて作ったなにかなのかなと思いました。曲しかり甘いものしかり。ストレートにキャラクターのことを「王子」と詠んでいるのが印象的です。私が王子にするのではなくて、もうすでに王子で、だけど「目覚めていない」んですね…。

 

●少しずつわたしは変わる、あなたは笑う、会えなくたってアイドルでいて

 

「変わる」「笑う」の重なりがいいですし、わりと破調しているんですがまとまりがあってスっと読めます。

なんとなく別れの気配を感じさせる短歌なのですが、たぶん本当の別れではないのかな、と感じます。「会えなく」なるだけで。会えなくなることで、本当のアイドルに近づけるのかもしれません。本来恋愛は御法度のアイドルと恋愛する、といううたプリのシナリオには、この短歌で詠まれている切なさみたいなものがいつでもついてまわりますよね。会わないことで、彼が最高のアイドルでいてくれるならそれでいい、と思う気持ち。でもそれは「恋愛」としてはおわりなんですよね。切ないね。

 

○氷すこしずつ溶けていつかやわらかい手で私のこと導いてくれる

○何もかも取るに足らないなにかへと紛れ込んでいく まだ消えないで

 

 

 

 

 

 

 

 

今回いただいた短歌は以上となります!みなさんありがとうございました~。

今回は楽曲のリンクもちょこちょこ貼らせていただいたので、もしご興味あるかたいらっしゃいましたら、他の曲もチェックしてみてくださいね~!

 

 

 

さてさて、明星歌会第十二回のお題なのですが…。

 

ちょっとお題に悩みすぎて、ほんとに悩んで悩んで、うーんどうしよう決まらない……。と思っていて、ふと「あ、そうだ」と降りてきたので、もうこのお題にしちゃいます!いこうぜ!

 

 

というわけで、明星歌会第十二回のお題は、「KAT-TUN」で!お願いします!

 

 

KAT-TUNに関する短歌でしたら、現在過去未来どのKAT-TUNの短歌でも構いませんし(こんな書き方したら怒られるかな。笑)、メンバー、楽曲に関する短歌(これはわたしが把握できるかどうかはわからないのですが…笑)でも構いません。熱い短歌お待ちしております~。

 

 

今回も芦屋こみね(@urahara0811)のDM、もしくは短歌結社「明星」専用のAsk.fmアカウント(http://ask.fm/tankaakeboshi)より短歌を募集いたします。

 

 

DM、Ask.fmから短歌をお送りいただく際には、なるべく①お名前、お持ちでしたらTwitterのアカウント②お送りいただく歌会のお題(今回でしたら"担当・推し"などの後に、今回限定の企画では、みなさん別々の方に短歌をお送りいただくかたちになりますので、誰をイメージした短歌であるかのご明記もお願いします)③短歌そのもの、という形でお送りいただければ幸いです。 

 

短歌に対してコメントをお付けして返歌をお返しさせていただくのは、おひとり様2首までとさせていただいています。もしそれ以上お送りいただいた場合は、記事の最後にまとめて短歌を載せさせていただくことになります。これは今までのルールで、もしもっともっとたくさんの短歌をお寄せいただけるようなことになりましたら、コメントと返歌をさせていただく短歌の数を減らすこともあるかもしれません。ご了承いただければと思います。

 

そしてたくさん短歌をお送りいただく際には、いくつもの投稿に分けてお送りしていただくのではなく、一つの質問にまとめてお送りいただきたいのです。歌会の記事をスムーズにまとめるため、どうかご協力いただけますと幸いです。

 

いろいろと書き連ねてしまって申し訳ないのですが、もし短歌をご応募される際になにか御不明な点がありましたら、芦屋こみね(@urahara0811)のTwitter、もしくはAsk.fmアカウント(http://ask.fm/ashiyakomineまでご一報くださればお答えいたします。どうぞよろしくお願いいたします。

 

 

 

 

さて、明星第十一回歌会はいかがだったでしょうか?

やっぱり二次元もいいな…と幸せな気持ちになった芦屋でした。

 

 

それではまた、第十二回歌会でお会い致しましょう!

素敵な秋の終わりをお過ごしくださいね~。