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こみねもすなるだいありー

全然何にも怖くない

短歌結社「明星」第五回歌会 お題:「鈴木達央」

短歌 短歌結社「明星」

みなさんこんばんは~!芦屋こみねです。

最近いきなり涼しくなってきてびっくりです。快適です。

 

 

さてさて、今回のお題は「鈴木達央」さん。

声優、ロックバンドと各方面で活躍中のお方です。

鈴木達央 - Wikipedia

OLDCODEX - Wikipedia

 

 

ご参加くださったのは以下のみなさん!

・ねむいさん(

・あすなさん(

・もぐもぐさん(

・ななりさん(

・小指さん(

・りこさん(@sarirahi_ 

 

そして今回のみの飛び入りゲスト参加として、第54回短歌研究新人賞を受賞された、歌人の馬場めぐみさん(@onemomonga )にもご参加いただきました!ありがとうございました~。

 

それでは短歌いってみましょう~!

 

 

 

 

 

心臓を削ってきみに与えれば息をし始めるのが嬉しくて

役作りの過程を想像させた一首。「きみ」は鈴木さんが演じるキャラクターで、「きみ」へ近づいていく過程で「心臓を削る」という作業があるのかな~と。直球っぽいんだけどそうじゃなくて、ふわっとしたチェンジアップみたいな短歌だな~。

 

違います違うんですよそのキャラはあなたが喜ぶから当ててるの
何万人ものファンと1対1になることを望む短歌。仕事だからじゃなくて、「あなたが喜ぶから」。一人一人と「あなた」「あなた」と向き合う姿は、与えられたキャラクターと向き合う姿にも重なります。

 

乱暴に突き上げ揺すり中に出しこぼれたそれ「かわいい」「死ねよ」
うーん淫猥。彼を構成するピースの中で「淫猥」はかなり大きなものなので、そんな短歌が多いのも納得です。「かわいい」って言われたら「死ねよ」って言うんでしょうね、鈴木さんは。照れとかじゃなく、ほんとにそう言われる自分が許せないのかもですね。

 

青空を仰いで煙吐き出して今日も生きようだとか思った

脱力感と全能感、ちょっとダーティーな感じが鈴木さんにぴったり。生はだらだらと続くものだけれど、そのことに意識を持っていくところとか、ちょっとかっこつけたがりの鈴木さんっぽいな~と。

 

聞こえるよ 四角いあれや それからもわたしのいちばんたいせつなもの

「四角いあれ」はテレビかな…と。これはファン目線の短歌かな~。「聞こえる」は鈴木さんのお仕事にとっては最重要な感覚だから、「見る」ものであるテレビを「聞く」ものとして短歌の中に詠み込んだのであれば、すてきな短歌だな~と思いました。

 

僕じゃない名前と顔とたましいを持つ生としてあなたと出会う
キャラクターとして視聴者と出会う「声優」という仕事の美しさが凝縮された短歌だと思います。自分が命を吹き込んだけれど、自分じゃないだれかとして、何万人の人たちと出会うことができる。鈴木さんこういうこと考えてそう。

 

幻を赤いルージュで塗りつぶしあなたに聞かせるための真実

これも「あなた」と、誰かと1対1になる短歌。ガチンコ感ありますね、鈴木さん。「演じる」という、ある意味虚構を扱うお仕事をしている彼ですが、それをためらいなく「真実」と詠むことで、裏返しのまっすぐさが表現できています。

 

振り払う手をもう一度掴もうと伸ばしてくれた手。触ってくれ
鈴木さんはわりと人間としてはちょっとどうかな…と思うところや、いやこれはどうなの…と思うところが多い人(失礼ですみません)だと個人的に思っているのですが、それってこういう心境で表に出ているのかも、と思いました。嫌われたがりというか、それでも一緒にいてくれる人だけを選んでいるというか。

 

引っ掻いた傷が無数に残るベロ もつれて鼻にかかった「イク」
淫猥!インモラル!そこがいい!商売道具である声をだす口の中にある「ベロ」が傷だらけ、ってところに何か感じますね。上の句のヒリヒリ感と下の句のねっとり感がぶつかり合ってる感じ。

 

見つけたね 君のおかげで 輝くよ それはまるで 君のための星
ダーティーな感じの短歌が多かった中、キラキラしてる短歌も来た!と嬉しかった一首。個人的には鈴木さんが、自分の参加した作品(星)を楽しんでるファンたちへ思うこと…的な短歌かなと思いました。見つけられてこそ輝くのが星。

 

魂を削って磨いてやわらかい部分に俺の名を刻むまで
「やわらかい部分」がほんのり淫猥でとても好きです。これも「削る」という行為が詠まれてますね~。「削る」「磨く」「刻む」と硬質な感じの動詞が多いなか、「やわらかい」という形容詞がいい感じに浮いています。

 

好きだとか愛してるとか言われても持て余すだけの100円ライター
ジッポとか持てないんでしょうね。価値あるものを持つことができない。だから「好き」も「愛してる」も持つことができない。どうしていいかわからない。「好きとか愛してるには100円ライターくらいの価値しかない」っていう短歌かもですが、個人的には「100円ライターしか持てない俺だから、好きとか愛してるとかは持つことができない」って短歌かなぁと。

 

銀幕の裏で行うまな板ショー熱くなれ濡れろ百万回死ね
「まな板ショー」は、ストリップ劇場とかで、舞台上で男と女が行為に及ぶショーのことですね。台本を渡されたら演るしかない、という仕事は、ある意味「まな板ショー」かもしれませんね。壮大な。何万人に見られてるまな板ショー。

 

声だけでつれていくよきみたちをまだ見ぬ世界?夢の世界に
これも「声優」という職業に大きく寄った短歌。ちょっと鈴木さんっぽいエッセンス不足かなぁとも思ったのですが、「まだ見ぬ世界?」でちょっと迷ってる感じが鈴木さんかなと思いました。クサい台詞に戸惑う的なね。

 

激情はマイクの下に捨ててきた 夜道を照らすソフトクリーム
マイクに向かう(声優として、歌手として)ときは熱くなるのですが、普段はぷか~っとしたキャラクターっぽいんでしょうね。「ソフトクリーム」というアイテムの、絶妙な脱力感がいい感じです。こういうエピソードがほんとにあるのかな。

 

青臭くみっともなくて恥ずかしいかぎりいつでも革新できる

かっこいい!鈴木さん自身、こんなこと考えてそうだなぁと思います。お世辞にもスタイリッシュには見えない彼の生き様なのですが、いつも新しい彼を見せてくれるところに、ファンはついていくんだろうなと。

 

 

コメントをお付けしなかった分の短歌はこちら!

 

愛撫するように鼓膜を震わせてあげるどこにも行けないように

きらめきと欲望混ざり合う夢へ声を差し出すときの薄闇

ふせられた最後のカードめくるなら賭けて今すぐ夢の正体

 

 

 

みなさんにお寄せいただいた短歌は以上となります!ありがとうございました。

普段とは毛色の違う短歌をたくさん見ることができて楽しかったです。

 

個人的にいいな~と思った短歌は

僕じゃない名前と顔とたましいを持つ生としてあなたと出会う

好きだとか愛してるとか言われても持て余すだけの100円ライター

こちらの二首です。

 

返歌をさせていただくとするとこんな感じ。

もう何度もあなたに会っていたことを知るためにはじめて会いにいく

ポケットの中はどうでもいいゴミと重たい勝手な愛情ばかり

以上です。お粗末さまでした。

 

 

 

 

 

 

というわけで、第五回歌会、いかがだったでしょうか……!

アイドル?鈴木達央アイドルかな?とも思ったのですが、寄せられた短歌をみると、あーこの人もアイドルだわ!と確信しました。思想を呼ぶ人は皆アイドル。

 

そして第六回歌会のお題を考えに考えていたのですが……。

考えに考えた結果、明星第六回歌会のお題は……!

担降り」でお願いいたします!

 

経験された方もされていない方も、降りた方も降りられない方も、ぜひぜひ思いにあふれた短歌をお待ちしております……切なさの嵐の予感……!!

 

 

 

 

最後に、更新が遅れてしまって申し訳ありません。なるはやでがんばりますので、これからもぬる~く見守ってくださるとありがたいです…。

 

それでは、ここまで読んでくださってありがとうございました!

また来週お会いしましょう♡