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こみねもすなるだいありー

全然何にも怖くない

短歌結社「明星」第二回歌会 お題:「ジャニーズJr.」

アイドル ジャニーズ 短歌 短歌結社「明星」

 

こんにちは!再びお目にかかります、芦屋こみねです。

 

第一回歌会「佐藤勝利」ではたくさんの反響をいただけてびっくり半分、うれしさ半分…といった感じでした。みなさん本当にありがとうございます。

念のため第一回の歌会の模様、そして短歌結社「明星」結成のなれそめのブログをこちらに貼り付けておきます~。

短歌結社「明星」第一回歌会 お題:「佐藤勝利」 - こみねもすなるだいありー

のんびり短歌結社「明星」発足のお知らせ - こみねもすなるだいありー

 

 

 

第一回歌会後に新しい会員のみなさんにも集まっていただけて、第二回の歌会のもようをお届けできることになりました。今回も張り切ってコメントを書きたいと思います。

第一回歌会よりも難しい!という感想が多く見られたのですが、みなさんの力作に私も感動してしまいました……。ジャニーズJr.って業が深いね……。

 

 

今回参加していただいた会員のみなさんは、

・光流さん(

・あやのさん(

・さゆりさん(

・あすなさん(

・ふゆおさん(

・もぐもぐさん(

・なつめさん(

・miimoさん(

・小指さん(

・原さん(

・りこさん(

・ゆうごさん(

・ななりさん(

のみなさんです!順不同!

それではみなさんにお寄せいただいた短歌をご紹介していきたいと思います~。

 

 

 

 

 

 

 

今回はジャニーズJr.という「デビュー前」という立場の少年たちに感じる「はかなさ」「明日どうなるかわからない」という不確定さを詠みこんだ短歌が多く見られたように感じます。

 

炭酸の泡が消えぬ間に飲み干せ来月なんてあるようでない

炭酸飲料の炭酸が抜けるまでの間、という身近な時間感覚と、「来月どうなっているか」というジャニーズJr.への感覚を結び合わせた短歌。炭酸飲料、というワードのおかげで、全体がさわやかな印象になっているなと思います。

 

少年は爆弾とともに育ちゆきまばゆい今の先にはリミット

この短歌の「爆弾」とは、少年たちの「意思」とかなのかなぁ、と個人的に思いました。ステージの上ではない自分の居場所を見つけたとき、自分の本当にやりたい何かを見つけたとき、表舞台から去ることを決めるジャニーズJr.たちが少なくない。彼らのステージ以外で見つけた新しい夢、希望こそが、私たちファンにとっての「爆弾」なのかなと思うと、なんだか切ない気持ちになります。

 

この日々は九割九分いつか来るサヨナラまでのカウントダウン

先ほどの短歌の「リミット」という部分に近いのですが、こちらの短歌は「カウントダウン」という言葉を使って表現しています。こちらは先ほどの「リミット」を使った短歌より、別れを必然のものとして捉えているような印象があります。

 

シャッターという名のまばたきさえ切れず まだ君はいるまだ君に会える

「まだ」ということは、いつか「君」がいなくなることも、会えなくなることも知っている、ということなのでしょうね。まばたきするのも惜しんでステージの上の彼らを見つめるファンの姿が切ないです。

 

見つけてよ一番星のその隣小さく光るそれが僕だよ

字余り字足らずなくコンパクトにまとめられた一首です。そのぶん、名も無い少年のつぶやき、みたいな雰囲気が出ているように思います。

 

暗闇の隅で見つけてくれたから今度は僕が君を見つける

前の短歌を詠んだ方とは違う方の短歌なのですが、なんだか雰囲気が似ていて、つながりのある短歌のようです。字余り字足らずがないところも共通してますし、一人称も一緒。偶然のことだと思いますが、ストーリー性が感じられてちょっと感動しました。

 

言葉など持たないままでしらんぷり昨日まで見えたきみの横顔

「昨日まで見えた」ということは、「今日は見えない」ということなのでしょうか…。ポジションが変わってしまえば簡単に姿が見えなくなってしまうはかなさみたいなものを感じます。

 

 

 

 

たくさんの夢を諦める人たちの上に立っている、ということを短歌に詠みこむ方も。

 

空にしか星が無いなんて思わない 踏みしめ歩く夢の残骸

「夢の残骸」はおそらくステージで生きることを諦めて、別の道を歩き始めた少年たちのものなんだろうな、と思います。上の句の「空」と、「踏みしめ」から想起される地面との上下の対比がある短歌だなと思います。

 

銀河とはどこまで広がる銀河とは死滅した星たちの集まり

前の短歌と同じく、星をモチーフにした短歌。こちらは「死滅した星」を諦められた夢にたとえ、それらがあまねく世界だからこそ輝いている、という風にまとめられているように感じます。「銀河とは、どこまで広がる?」「銀河とは死滅した星たちの集まり」といった感じで、自問自答するような雰囲気があるのがよいです。

 

ビビッドな極彩色に包まれて屍の上に立つ一握り

「夢の残骸」「死滅した星」ときて、この短歌はストレートに「屍」と表しています。カラフルな上の句からの降下具合がいいですね。

 

 

 

 

 ファンの目線から詠んだ短歌も多かったです。

 

一番に輝く砂金を探してるふるいの代わりに持つオペラグラス

推しを砂金に例えるのがなんとも個性的ですね…!今回の短歌にはジャニーズJr.を何かに例えることが多く見られましたが、「砂金」はかなりおお…と思ったものかも。オペラグラスというファン必携アイテムを詠みこんだのもわかりやすくて面白いです。

 

汗走る腕が暗闇振り切ってスーパーノヴァを目に焼き付ける

星が一生を終えるときの輝きをスーパーノヴァと呼ぶそうですが、これもジャニーズJr.の男の子たちにぴったりなワードだなぁと思います。彼らは一日一日、ひとステージごとに死に、そして生まれ変わっているのかな。暗転した舞台の暗闇を、星が死ぬ光が裂いて、そこから新しい少年たちが生まれるところを想像すると、ぞわっとします。いい意味で。

 

切り取った小さな記事の小さな画一等光るきみを愛した

小さな雑誌記事に映り込んでいる姿を懸命に探して切り抜いているファンの姿が目に浮かびます。ステージに上るほうも、応援する方も必死で切実な感じがしますね。

 

眼差しも襟を触る癖も知ってる人魚のきみの声を知らない

マイクを持たないジャニーズJr.たちは、「ダンスしているところやしぐさは知っているけど、声は知らない」というファンも多いものです。声を聞けないことを、声を失った人魚に例える(童話の「人魚姫」ですね)ところがきゅん。

 

透明なショーウィンドーの奥で君 笑ってるんだね 逃げてもいいよ

透明なショーウィンドーとは、なんとなくSummaryの100人マンションとかを思い出しました。特にガラスがはめ込まれているわけではないのに、彼らがフィギュアみたいにコレクションケースに入れられて、売り物として陳列されているような感覚。彼らの笑顔はいつも見えないショーウィンドーの中にあって、彼らに対して「逃げてもいいよ」=「あなたの好きなところへ行きなさい」と促す最後が切ないです。ステージの上に居てほしい、ショーウィンドーの中にいてほしい気持ちはあるけれど、彼らの意思があるのなら、そこから抜け出してもいいよ。という。

 

幸福に嘘を信じたふりをしたそのくちびるはもう恋を知る

なんとなくですが、スキャンダルを抜かれたジャニーズJr.と、○○くんがそんなことするはずない!と彼の気持ちを信じるファン…みたいな図を想像しました。「幸福な嘘を信じたふり」をするのではなく、「幸福に嘘を信じたふり」をするのですね。嘘の質については言及していなくて、とにかく嘘を信じたふりをしているのに、「幸福に」信じるという、悲しいファンの姿みたいなのを感じます。

 

お小遣い貯めて買ったね あの夏に君が残した蝉の抜け殻

「蝉の抜け殻」は、ジャニーズJr.の少年たちが殻を破るとか、そういう瞬間のことかな~と思います。ファンの女の子は「お小遣いを貯めて」その瞬間を見る権利を買うのですね。

 

あなたをさ、まぼろしかもと思うのよ 同じシャツ着た少年の群れ

呼びかけるような上の句と、上の句を受けて切なく映る下の句の情景が印象的な短歌。ひとりスポットライトを浴びて輝くことはなく、一瞬だけ姿を見られて、でも一番輝いている男の子の姿を追うファンの気持ちがよく表れていると思います。「彼のことまぼろしかもと思うのよ」にしていたら、こんなに切ない短歌にはならなかったかもしれないですね。「あなたをさ」と、ジャニーズJr.本人に呼びかける形にしたからこそ、呆然としたようなつぶやきが胸を突きます。

 

絶望と焦燥感に急かされて目も離せない我だけのゼロ

「ゼロ」は立ち位置ゼロ、センターポジションのことだと思うのですが、どこに居ても私にとっては彼がセンター、という盲目っぽい愛を感じられます。どこかしらダークな単語選びもいい感じ。

 

 

 

 

「それでもやる」という決意のようなものが感じられた短歌はこちら。

 

もう二度と戻らぬ青き春を捨てそれでもここに立つというのか

言葉づかいもろもろでなんだかジャニーズJr.というよりは格闘技みたいな印象だな…と思ってしまった短歌。でもかっこいいですね。「それでもやる」という決意の繰り返しで、彼らはステージの上に立ち続けるのだと思います。

 

夢を追う 普通の男子学生の普通の生活犠牲にしても

これはちょっとそのまんますぎるかな~と思ったのですが、「普通の」のたたみかけはすごくいいなと思いました。

 

鏡さん、美少年でも得られない栄光について知っていますか?

白雪姫の「鏡よ鏡」というお決まりのフレーズですね。ただ美しいだけではダメ、という厳しさが詠みこまれています。

 

バカバカしい!叶わぬ夢だ!と非難され罵られても選ぶステージ

これもかなり直球な短歌。うーん、「非難」という言葉が「バカバカしい、叶わぬ夢だ」と言われることに当てはまるのか?というのが私のモヤモヤ感の源かもしれません。「非難」は「人の欠点や過失などを取り上げて責めること」だと辞書にありますが、なんとなくもっとピッタリしっくりくる言葉があるような……。

 

走っても走っても崖の先続くどこまで行けば夢に敗れる

夢を追いかけ続けることと、ハッキリと挫折することのできない苦しさが表れていると思います。夢がかなう場所を目指すのではなく、夢に敗れる=夢を諦められる場所を求めているところが切ないです。死に場所を探す人のよう。

 

がむしゃらに息も絶え絶えたどり着く白線の名はスタートライン

前の短歌となんとなく通じる雰囲気があるような気がします。やっとたどり着いた場所がまだスタートラインだったというお先真っ暗感というか。「ガムシャラ」はこの夏のジャニーズJr.のイベントタイトルでもありましたね。

 

 

 

 

いわゆる「辞めジュ」の面影を感じさせた短歌はこちら。

 

きみじゃないターンの癖にもじき慣れるさスパンコールを踵で踏んだ

これは「ファン」→「辞めジュ」か、もしくは「現役Jr.」→「辞めジュ」の短歌か悩んだのですが、個人的には後者かなと。スパンコール(おそらく衣装についていたもの?)を踵で踏めるということは、この歌の主人公はステージに立つ人間だということなのかな、と解釈した結果です。シンメの片割れがいなくなってしまった、という勝手なストーリーを付属させて勝手にウルッとしてしまいました。

 

いつの間に思い出せないあいつの目 逆光の旋毛モールの翼

これは「現ジャニーズJr.」→「元ジャニーズJr.」の短歌かな?と。いなくなってしまった人のことを、だんだん思い出せなくなっていくもどかしさ、それでも自分は前に進まなくてはならない虚しさみたいなのがほんのりあらわれてると思います。

 

特効の煙の匂いを覚えてる?あの夏まではきみがいた場所

これもすごく妄想を掻き立てられた短歌。個人的には、辞めジュの少年が、今までは行けなかった夏祭りで打ち上げ花火を見ながら、コンサートの特効の煙と花火の火薬の匂いを重ね合わせて、顔を光に照らされながら「おれ、去年まではこんなところに来れなかったんだよな」とふと思っている…というストーリーです…妄想すみません…

 

付け替えた羽根の大きさが馴染まないけどこれはこれで悪くないよ、うん

別の世界へ移った辞めジュの少年が、寂しさを胸に新しい世界でうなずいている、という印象の短歌。「羽根」という単語の必然性がすこしわからなかったのですが、「羽根を付け替える」とはどういう行為、気持ちの変化を表したのかな、と思います。

 

 

 

 

その他の短歌もどうぞ!力作ぞろいです。

 

紫の上青田買いなんとでもいえばいいのそのうちみてろよ

強引に奪われ、光源氏の理想の女性へ育てられた紫の上とジャニーズJr.を並べる背徳感みたいなのはありますね。そのあとの青田買いというのも、色をふたつ並べてて面白い。権力に買われ囲われているとされている歌の主人公が、そこから出ていこうとするさまがよみとれます。そのうちみてろよ、という男らしい下の句が印象的。

 

入り口も出口も見えぬ暗闇でおれの名を呼ぶ女神の声が

「女神」とは特定の誰かなのかもしれないし、歌の主人公である彼が作り上げた空想上の神様なのかもしれませんね。その声を頼りに歩く、という余白まで想像できるところが素敵です。

 

「また明日」「…次は勝つから」「どの口が」「覚悟しとけよ」「こっちのセリフ」

おお!殺伐!と興奮してしまった短歌。この夏のJr.たちの我武者羅チームごとのバトルを思わせますね~。

 

注文はお決まりですか当店のオススメなどはいかがでしょうか

これは発想勝ちで詠まれた短歌!って感じですね。今のバラエティ豊かにキャラクターを取りそろえたジャニーズJr.の雰囲気が、メニューを見ながらおいしいものを選ぶ瞬間とマッチしてます。

 

いつまでも無い物ねだりを続けてるつもりはないよ全て手にする

「いつまでも続けてるつもりはない」ということは、今は無い物ねだりをしている…ということですよね。それを自覚していながら、大きな野望を口にするビッグマウスっぷりがジャニーズJr.っぽいです。

 

ガムシャラな頃の自分の映像に照れくさそうにむず痒そうに

これも今夏のイベントのキーワードである「ガムシャラ」が詠みこまれた短歌ですが、これは「以前ジャニーズJr.であった、今はデビューを果たした」人たちの短歌かな?と思います。「ガムシャラな頃の自分の映像」は、きっとデビュー後に見せられている自分のJr.時代の映像でしょうね。

 

工場長ご自慢の最新作は”空飛ぶ車”(出荷日未定)

これは実はあまりよくわからなかった一首です…すみません。個人的にはニュータイプなジャニーズJr.のことを「空飛ぶ車」に例えているのかな?とも思ったのですが…。ネタばらしをすることがあればこっそり教えてください。笑

 

少年の思い乗せるは他人(ひと)の歌 忘れてくれるな 柔肌の内

自分たちの歌と呼べる歌を持たないジャニーズJr.ですので、番組等で歌を披露するときは全て先輩や他グループの歌を歌うことになるのですが、その点にスポットを当てた短歌ですね。「柔肌」がなんだか古風な感じ。

 

待てるよね 名前も持たない今だけど僕の柔肌 触れたいのなら

前の短歌と同じ方の短歌ですが、「柔肌」が共通したキーワードになっています。こっちはちょっと挑戦的な、ファンを試すような短歌です。「待つ」と「持つ」の掛け合いっぽい響きがいい感じ。

 

名刺など持っていません君の目に映る姿が名刺なのです

目の前でダンスする姿を見てひとめぼれしたり、初めて生で見た笑顔を見ていきなり好きになってしまったり、ジャニーズJr.のファンになる瞬間における「生で彼を見る」という要素はかなり大きなものだな~と感じます。そんな気持ちが詠みこまれている短歌かなと。目に映る姿が名刺、とはそういうことなのかな~と感じます。

 

背負ってる業(カルマ)ではなく受け取った愛の数だけ近づく十字架 

なんだかスケールの大きい、ちょっとどろっとした短歌。愛を受けて少しずつ「十字架」という何か得体のしれないものに近づいていく少年…という絵を想像しました。なんだか偶像崇拝っぽい、ジャニーズにおけるちょっとウエットなファンとアイドルの関係をあらわした短歌かな。

 

何者でもない僕らの輪郭を縁どる蛍光ピンクの熱さ

「蛍光ピンク」はジャニーズJr.ですね!単語として!衣装とかでも、よくわかんないてかてか蛍光ピンクのシャツとかありますね。「何者でもない」という言葉のやるせなさと、「蛍光ピンク」の浮足立った色味のギャップがいいです。

 

録画した番組再生深夜2時ナイストゥーミーチューアイドルの僕

自分の出演した番組をチェックするジャニーズJr.、という光景を想起させた短歌。「アイドルの僕」と自称しているということは、それ以外の違う僕を持っているということで、そのオンオフの二面性、そして深夜2時という時間のけだるさみたいなものが雰囲気として出ていると思います。

 

いらっしゃい火の輪くぐりのその先に明日が見える さあ御立会い

これはジャニーズJr.の中でも「舞台班」な子たちのイメージが強く感じられる短歌だな~と思いました。個人的にとても好き!「滝沢歌舞伎」とかのイメージです。高度なテクニックを要求される舞台班ジャニーズJr.のみなさんは、ほんとすごいなと思わされっぱなしです。ただの男の子ではいられないっていう。普通のレベルで歌って踊れるだけじゃだめだっていう。そんな厳しい舞台の世界を、さあ御立合い、と観客の目の前に引き出す最後がいいですね。

 

暑すぎる夏を削ってブルーハワイ もっと笑って実在青少年

よくジャニーズJr.が出没するという夏祭りを連想させました。実在青少年、というワードも、ステージの上の存在ではなく普通の実在する青少年として夏を楽しんでいるというイメージを想起させます。ブルーハワイ、というワードもあって、さわやかなイメージが出ているなと思います。彼らにも笑顔があふれる夏があるということが、当たり前ですがうれしいなぁとしみじみしました。

 

触れられぬ嘘の匂いで生かされている 熱をもつのはてのひらの恋

「生かされている」というのはジャニーズJr.の事務所との関係をなんとなく皮肉っぽくあらわしているな~と思います。「てのひらの恋」はなんとなくなんですが、スマートフォンを想起させました。現代っ子っぽい感じ。

 

何食わぬ顔で口にするペットボトル少女の夢を飲み干す

MC中に飲んでいるステージドリンクのイメージから生まれた短歌かな?飲んでいる方は何気なくても、見ているファンはドキドキしている…というちょっとかわいい温度差があらわれているな~と思います。下の句の字足らずを整えると、もっと味わいやすくなるかなと思いました。

 

偽物の恋をしようよときめきと夢がつくったギムナジウム

日本でいう「中高一貫校」みたいなものが「ギムナジウム」だという観点から見ると、ジャニーズJr.とギムナジウムって似ているかもしれませんね…。中~高くらいの男の子たちがごちゃまぜに活躍しているという点で。ただ「ギムナジウムで恋をする」となると、どうしてもBでLな発想が出てきてしまう…ごめんなさい…。もしかするとそういうねらいでこの短歌を詠まれたの…かも?

 

「あいつとはこんなケンカをしましたね」今でも語るは合宿所時代

これは嵐、関ジャニ∞とかのJr.時代の話になるとよく出てくる合宿所のことですかね…!ということは、この歌も「かつてジャニーズJr.だった、今はデビューを果たした人たち」の短歌ですね~。ちょっとそのまんま感が強いので、もう少しひねると面白い短歌になるかなと思います。たとえばどんなケンカをしたかが具体的にわかるのであれば、それを少し整えて詠みこんでみるとか…。

 

誰でもない少年たちがうちがわの運命の獣飼いならすまで

先ほど他の短歌でも「何物でもない」という言葉が出ていましたが、やはりジャニーズJr.を詠むうえではこの「名も無き」感がキモになってくるのだな…と感じました。外側からの何かではなく、自分の内側にあるものを飼いならす、という表現が個性的でいいなと思います。

 

今だってキャンをドゥーしてゴー出来る 輝く時代を生きた者たち

V6の、そしてジャニーズJr.も頻繁に歌う名曲「Can do!Can go!」がモチーフですね。「輝く時代」から、いわゆる「黄金期」と呼ばれた頃にJr.をやっていたジャニーズたちのことを詠まれたのかな~と思います。「キャンをドゥーしてゴー出来る」の語呂が攻めてくる感じです。中毒性ある。「キャンをドゥーしてゴー出来る」…。

 

頭上から降り注ぐ光を抱いて綱渡り 希望しか見ないフリ

「綱渡り 希望しか見ないフリ」と、一首通して口に出したときの下の句の畳みかけるようなリズムが心地いいです。「綱渡り」のギリギリ感がJr.生活のギリギリ感と繋がっていいな~と思います。

 

「もういいかい」痺れたまぶただけが現実 きっと明日も夢から覚めない

「夢から覚めない」のはJr.本人でしょうかファンの方でしょうか…。個人的には前者かなぁと思っているのですが。ジャニーズJr,たちが私たちに夢を見させてくれているのは間違いないですが、彼らもファンの存在によって夢を見ているんだろうなぁと思うと、なんだか愛おしさ半分、せつなさ半分です。

 

少女たちの双眼鏡に反射する光を集めたミラーボール

女の子たちの双眼鏡に反射する光は、もしかするとジャニーズJr.そのものなのかもしれませんね。ステージのライトなんかじゃなくて。少年たちが発する光を跳ね返した双眼鏡からの反射光を集めたボールなんて、なんだか概念めいているな~と感じます。

 

大人が失った夏を繰り返す 少年のままそこで待ってて

これは美しい一首だな~と感じました。字足らずが惜しい…。誰も少年のままでいられないと知りながらもそれを願う気持ち、大人がもう戻ることのできない夏を「繰り返す」ことのできる少年への愛おしさみたいなものがあふれています。「そこ」はステージの上なのかな。私たちが追いかけられるのは「そこ(=ステージ)」で待っていてくれる男の子たちだけだから、待っていてほしいと願う気持ちも切実になるなぁと思います。

 

 

 

 

 

 

みなさんからいただいた短歌は以上になります!たくさんの短歌をありがとうございました~。

今回個人的にこれだ!と思った短歌は

あなたをさ、まぼろしかもと思うのよ 同じシャツ着た少年の群れ

大人が失った夏を繰り返す 少年のままそこで待ってて

透明なショーウィンドーの奥で君 笑ってるんだね 逃げてもいいよ

の三首でした。「せつなさ」がひとつのキーポイントだったかなと思います。

返歌をさせていただくと

学校の中にあなたがいたとしてきっとくるしくなったりしない

間に合わない切符は捨てる そこにいるかぎりはいちばん好きでいさせて

さわれないガラスをやぶって笑えないままでもいいよ手を伸ばしてよ

こんな感じでしょうか。今回は私も難しかったです…。

 

 

 

 

 

新しい会員の方にたくさん短歌を詠んでいただけて、とっても嬉しい第二回歌会でした。本当にありがとうございました~。短歌について、わたしもしっかりしたアドバイスや意見をお伝えできればいいなと思って、また少しずつ勉強を頑張っていこうと思っております。こんな未熟な私にAskやリプライで短歌のことについて尋ねてくださるみなさんには、ほんとに感謝しています。重ねてお礼申し上げます!

 

 

それでは第三回歌会のお題をお伝えしたいと思うのですが……。

第三回は、少し趣向を変えて、アイドルはアイドルでも「女性アイドル」へお題を振ってみようかなと思います。

 

というわけで、第三回のお題は「乃木坂46」で!いかがでしょうか!

 

所属するアイドルたちについての短歌でも、楽曲についての短歌でもかまいません。きらきらふんわりした乃木坂46のあなたから見る魅力を、短歌で表現してください。会員のみなさま、再び力作お待ちしております~。何かあれば芦屋までよろしくお願いします。

 

 

 

少しずつにぎやかになり始めた短歌結社「明星」ですが、これからものんびり短歌を楽しんでまいります。のんびり見守ってくださいませ!

 

それでは今回はこのあたりで失礼いたします。ここまでお読みいただきまして、ほんとうにありがとうございました~♡